ケバブは欧州留学民1の心の味である。尚、本エントリ中の「ケバブ」表記は基本的にドネルケバブのことを指す。
あの日のケバブをまた食べたい
ポスドク時代に一年間弱ほどフィンランド・ヘルシンキに留学していた。留学中は、平日昼は大学の学生食堂、それ以外は自炊するかハンバーガー2かケバブか、という食生活であった。中でもケバブは、早くて美味い、また腹もしっかり膨れると三点揃いで良く食べていた。ケバブサンドも好きだが、ケバブの肉とフライドポテトとサラダが盛られたプレート3が、ひたすら肉を食べている感があって一番好きである。寮最寄り駅そばのケバブ屋に足繁く通い、そこのオッチャンには早々に顔を覚えられ、明示的に注文しなくてもそのプレートが出てきた。メニューに書いていなかった4ので確証はないが、多分牛肉のケバブだった。
帰国して以来、あの美味いケバブをまた食べたいと思い続けているが、積極的に探すような時間もなく、まだ巡り会えていない。これまで日本で私が見かけたケバブ屋やキッチンカーは鶏肉のケバブだった。それはそれで美味いのだが、あのケバブとは違う。ヨーロッパ方面に出張がある時には、夕食の中に一度くらい街中のケバブ屋を入れるようにしている。そこで食べる牛肉ケバブもまた美味いのだが、それもあのケバブとは違う。
そうして燻っている中、とある機会に日本で牛肉ケバブのキッチンカーを見つけたので買って食べてみた。それも美味かったのだが、やはりあのケバブとは違うものだった。それで吹っ切れてしまった。こうなったらそれっぽいものを自分で作るしかない。
ケバブもどき試作
といってもケバブの回転焼き機など持っていないし買っても持て余す事は自明なので、ひとまず味付け的にそれっぽいものを作る事を目指す。とはいえケバブの味付けなど全く知らないので、まずは先人に従うことにする。今回参考にしたのは以下のエスビー食品によるケバブサンドのレシピ。 www.sbfoods.co.jp ただし、ケバブサンドにするのではないし、また個人的にケバブ肉はソースをかけずに食べるのが好きなので、肉の下味付けの所だけを見る。二人分を作る前提で、具体的には以下のよう。
- 以下をビニール袋に入れて混ぜ、揉み込む。全体的にに上記レシピに対して概ね三倍量。計量誤差有。
- 冷蔵庫に入れて少し放置。
- 中火で焼く。
- サラダ・ポテトと一緒にプレートに盛る。

ケバブ肉もどきとサラダとポテトをプレートに盛る。サラダはカット野菜。ポテトは妻が作ってくれた。
味は、まだ検討の余地はありそうなものの、いい線を行っているように思う。割と完成された味になった上に、個々のスパイスの味など良く知らないので、どこから手を付ければいいのか分からないが。そして食感は、普通に細切れ肉を焼いただけなので、回転焼き機7で焼いて削いだケバブとは当然異なる。
総論として、ケバブもどきではあるのだが、結構美味い。
今回の考察
- 牛肉の中でも脂身の少ない方が当時のケバブに近いのではないかと考えてもも肉にしてみたのだが、これは割と正解である気がする。
- 味は当時のケバブに近いように思うがまだ検討の余地あり。とはいえ検討ポイントが分からないので、まずは色々な既存レシピを試して比較検討すべきか。
- 当時のケバブに漸近していくためには、最後の最後には回転焼き機が必要?そこまでしなくても美味いけど。
- 一人分が生肉で200g弱程度、スパイスの味が食欲を刺激するので簡単に食べ切れる。
余談
ケバブの回転焼き機、問題は機械があるか否かではなく、回転焼き機で焼くような量を仕込んだりしたら家庭で消費しきれないことである。
続き
- n=3。↩
- ハンバーガーに関しては、フィンランド本拠のハンバーガーチェーン店であるHESBURGERによく通っていた。ハンバーガーももちろん美味いのだが、セットに付いてくるフライドポテトがまた美味いのだ。大学〜寮の通り道であるヘルシンキ中央駅及び接続するメトロ駅Rautatientoriには他にもマクドナルドとバーガーキングがあったが、ほとんど行っていない。↩
-
参考画像:2024年にブリュッセルに出張したときに食べたプレート。留学中は、最早当たり前の生活の一環であったために写真を撮っていなかった。今更ながら悔やまれる。
↩ - いや恐らく書いてあったのだろうが、理解できなかった。語学留学でもなし、一年間弱滞在したくらいではフィンランド語は全く分からなかった。生活に関わって良く見る名詞を少し覚えたくらい。↩
- 別のレシピによると無糖のものが良いらしい。牛乳にR-1ヨーグルトを混ぜてヨーグルトメーカーで培養しているものを利用。↩
- レシピではパウダーとなっているが、材料を買い出したスーパーにあらびきしかなかった。↩
- 正式名称を知らない。↩